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すいません、ビニールありますか。

常ならぬ日々のこと。見聞きしたあれやこれやについて。平成生まれ。男性。東京都在住。フリーアルバイター。やや乱視ぎみ。

生活

とうとう一月先に差し迫った退職とそれに伴う引っ越し。

だというのに、何一つ決まっていることがない。新居探しも、仕事探しも、驚くほど億劫で困った。

まずなにから片付けていいのやら、一応小首を傾げてうんうん悩んではみるものの、すぐに面倒になって「ええい、ままよ!」と布団に飛び込み、『悲しき熱帯』などを読むともなく読んでいるうち、いつの間にかうとうとしてきて、気付けばまたタイムリミットが着実に近づいてきている。こちらが頑として動かず駄々をこねても、構わずぴょんぴょん接近してくるのだから恐ろしい。まるで「だるまさんがころんだ」の鬼の気分だ。夢かと空惚けてみたくもなるが、悲しいかな、すべて現実である。

しかしそろそろ怠けた精神にビシバシ鞭打たなくてはならないことも承知している。もう子供ではない。夏休みの最終日になってようやく宿題に取りかかり、結局ほとんど出来上がらないままで提出し先生に叱られたあの頃の子供のままではもう、ない!!!

というわけで、まあ順序としてはまず仕事を決定するべきところなのだろうが、いかんせん東京には仕事がありすぎるし、私は仕事がしたくなさすぎる。

せめて晴耕雨読の生活がしたい。晴読雨読がもっとも望ましいが、社会から石を投げられるのはごめんである。

まず電車に乗りたくない。乗れば必ず体調が悪くなる。なにせ神経が弱い。人混みも勘弁だ。渋谷や池袋を歩くと決まって頭痛がする。これも同じ類の性質によるものだろう。早起きも苦手である。これは無論惰性である。誤って甘ったれな根性までをも携えたまま上京してしまったようだ。ほとんど我が儘である。

いいなと思う仕事を見つけても、心配ごとばかり膨らむ。自分が上手く職場に馴染んで同僚の足を引っ張ることなくテキパキ仕事に勤しんでいる姿がまるで想像できない。生来の弱気ゆえに、胸の内では叫び散らしているくせ、なに一つ口には出せず、迎合し、流され、後悔し、毎日自分の不甲斐なさにしょぼしょぼ落ち込んで暗い部屋に帰ってきては、一人冷たい弁当を食べる。そんな日々なら容易に想像がつくのだが。ああ、いやだいやだ。

だからといって働かないわけにはいかない。どう転んだって、働いて、生きていかなければならない。いま決めても明日決めても行き着く大枠の結果は同じである。ならばなるようになれ。新居探しなど、二の次三の次だ。案ずるより産むが易しとも言うではないか。日和見主義万歳!

まあ今日は一先ずシャワーでも浴びて、それからあたたかい牛乳でも飲んで、深まりつつある夜を一足跳びに寝過ごすとしよう。